田中 治彦
プログラマー・SEとして、長年にわたり民間企業でシステム関連の仕事に携わる。塩尻市振興公社が管理・運営を行う「塩尻インキュベーションプラザ」の企業に勤めていたことがきっかけで、2018年から同公社で働く。
休日には農業用ドローンを使って田んぼに直接種もみを播く新農法にチャレンジしており、全国的にも注目を集めている。周囲の人から「盛り上げ上手」と言われる、明るく親しみやすいキャラクター。
目指すは「全体最適」
働く場にも人にも心配り
まずは田中さんのお仕事について教えてください。
統括マネージャーとして、色々なところに足を突っ込んでいます。事業状況の把握、予算や労務の管理、契約書のチェック、時にはクライアントに対する営業活動まで、守備範囲は広いですね。
2019年に開所した安曇野拠点には立ち上げの段階から関わっていて、自宅が近いこともあり、普段はこちらに出勤しています。もちろんKADO塩尻との連携も必要ですから、安曇野拠点との間を行ったり来たりしています。
36年間、システム関連の会社に勤めていた経験から、KADOでもシステムの開発や運用、保守に関わる機会は多いです。ワーカーメンバーの皆さんになじみ深いTMSやKADOパークのシステム構築にも携わっています。
全体を統括する上で、どんなことを心がけていらっしゃいますか。
「全体最適」、つまりKADO全体が最適で、最高のパフォーマンスを発揮できる状態を目指しています。たとえば新しい機材や環境を導入するとき、業務Aを行うにはぴったりなんだけど、業務Bを行うには不足する部分がある。これは全体最適とはいえません。
人や業務そのものに当てはめたときも、一部でなく全体を良くするにはどうするのがいいのか、ということを一番に考えますね。
それから、私はスタッフやメンバーさん、クライアントさんなど、さまざまな人と関わる機会が多くありますから、「相手の立場に立って考える、相手の気持ちを配慮する」ということはとても大切にしています。マネージャーだからというより、私の元々の性格かもしれませんが…(笑)
一緒に働く皆さんにとって、田中さんはとても頼りになる存在なのでしょうね。
機会があればディレクター陣には、デジタル技術やネットワークの基本を教えてあげたいですね。日々の進歩がめざましい分野ですが基礎的な部分はずっと変わりませんし、理屈を理解してもらうと、仕事をする上でさまざまな応用が利くと思います。
メンバーさんについては、小規模な安曇野拠点では特に、みんなの存在は自然と身近に感じられますね。
専門的なスキルを要するものから、データ入力、封入などのシンプルな作業まで、自分に合う仕事を選択できるのがKADOの良さ。メンバーさんの中には育児・介護などで時間的な制限のある方、体調に不安のある方、また、企業や組織に所属して働くことが合わなかったという方もいらっしゃいます。時にはテレワークセンターで、時には在宅ワークでという働き方で、気持ちを楽に働けるのではないでしょうか。
安曇野市発行のプレミアム商品券の関連業務などでは、テレワークセンターに大勢のメンバーさんが集まり、ペアを組んで仕事をしていただきました。短期業務だからこそ気負いもなく、みんながコミュニケーションを取りながら楽しそうに働く姿を見て、やはり人と人が顔を合わせて仕事をすると活気が生まれるな、とも感じました。
ありがとうございます。最後に、安曇野拠点の今後の展望をお聞かせください。
メンバーさん全員が業務に参加していただくためにも、継続的に安定した業務量を確保することが重要です。また、多くの方が自分に合う仕事と出合えるよう、さまざまな分野の業務を受注していければと思います。
仕事を通してメンバーさんが自信をつけ、「働くっておもしろいな、楽しいな」と感じてくれたらいいですね。いろんな事情や悩みを抱えている方の「働きたい」という思いをしっかりと受け止めていける、そんな場であり続けたいです。